[パリ 8日 ロイター] - フランスの銀行大手BNPパリバが8日発表した第4・四半期決算は、純利益が市場予想を上回った。新型コロナウイルス関連の引当金が減少した。

利益率目標を引き上げ、株主還元を拡大する方針も示した。

2025年まで純利益の60%を株主に還元する。従来は50%だった。有形株主資本利益率(RoTE)は昨年の10%から4年間で11%以上に引き上げる。

2025年に向けた新たな戦略行程表を示し、22─25年に年平均7%以上のペースで純利益が増加するとの見通しも示した。収入は年平均3.5%のペースで増加するという。法人・投資銀行部門については、年平均3%近くの増加を見込む。

第4・四半期の純利益は前年比44.9%増の23億1000万ユーロ(26億4000万ドル)。リフィニティブがまとめた市場予想の20億3000万ユーロを上回った。

収入は3.7%増の112億3000万ユーロ。市場予想の113億7000万ユーロをわずかに下回った。

貸倒引当金を反映するコスト・オブ・リスクは68.1%減少した。