[シンガポール 7日 ロイター] - 豪資源大手BHPグループは7日、世界初の液化天然ガス(LNG)を燃料とするばら積み船をシンガポールで公開した。サプライチェーン(供給網)における排出抑制に向けた取り組みの一環として、同社が2022年に引き渡しを受ける5隻のうちの1隻。

全長299メートルの鉱石運搬船「Mt.Tourmaline Newcastlemax」は、イースタン・パシフィック・シッピング社によって中国で建造され、LNG燃料を入れるためシンガポールに寄港。その後、豪西オーストラリア州のポートヘッドランドに向かい、鉄鉱石を積み込み、中国の顧客へ運搬する予定だ。

BHPは50年までにバリューチェーンからの温室効果ガス排出量を実質ゼロにすることを目標としている。BHPによると、LNG船では1航海当たりの排出量が約30%削減されるという。