[ジュネーブ/北京 28日 ロイター] - 国連人権高等弁務官事務所は28日、バチェレ弁務官が今年上半期の中国北西部・新疆ウイグル自治区の訪問に向けて中国側と交渉していると明らかにした。

バチェレ氏は以前から、問題視される新疆ウイグル自治区の人権状況の調査を求めていた。

香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは27日、関係筋の話として、バチェレ氏が2月4─20日まで開かれる北京冬季五輪の後、今年上半期中に新疆ウイグル自治区を訪問することに中国が合意したと報道。

また、中国外務省の趙立堅報道官は28日の定例会見で、バチェレ氏の新疆ウイグル自治区訪問を歓迎するが、訪問は調査が目的ではないと説明。新疆への招待はかなり前に行われたと述べた。

弁務官事務所の報道官は28日の会見で、「訪問の詳細についてはまだかなりの部分が協議中だ」とした上で、バチェレ氏は市民社会の代表者へのアクセスと現地政府の高度な関与を求めていると語った。