[パリ 28日 ロイター] - フランスのマクロン大統領とロシアのプーチン大統領は28日、電話会談し、ウクライナ情勢を巡り協議した。仏大統領府の高官によると、プーチン大統領はウクライナを巡る関係悪化を望んでおらず、西側諸国との対話を継続したいという考えを示した。

高官によると、プーチン大統領はマクロン大統領に対し「対話を続けたい」とし、ウクライナ東部紛争の解決に向け、フランス、ドイツ、ロシア、ウクライナ4カ国が2015年にまとめたミンスク和平合意の履行に向けて進展する必要があると語った。

ロシア大統領府によると、プーチン大統領はさらに、米国と北大西洋条約機構(NATO)がロシアの安全保障に関する主要な要求に対処しなかったとしつつも、対話を続ける用意があると伝えた。

仏政府高官も、プーチン大統領が米国とNATOはロシアの安全保障を確約する必要があると繰り返し述べたと明らかにした。マクロン大統領はこれに対し、近隣諸国の主権を尊重する必要があると明確にしたという。