[26日 ロイター] - パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長による26日のタカ派的な発言を受け、短期金利市場はFRBが年内に4回を超える利上げを行う可能性を織り込み始めている。

FRBは25─26日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、3月に利上げする可能性を示すとともに、資産買い入れを予定通り同月に終了すると確認した。

パウエル氏は記者会見で、米経済の底堅さや根強い物価上昇について強調し、より積極的な引き締めの可能性を排除しなかった。

これを受け、フェデラル・ファンド(FF)金利先物は12月までに4.4回の利上げを織り込む水準となった。これまでは4回の利上げを完全に織り込んでいた。

バンク・オブ・アメリカのアナリストは26日のリポートで「(パウエル氏は)現在の局面はインフレ率がはるかに高く、前回の緩和終了時とは全く異なると強調した。FRBが前回より速いペースで行動する必要があることを示唆している」と指摘。「リスクは年内4回を超える利上げに傾いている」との見方を示した。

短中期の米国債利回りも2年ぶり高水準に上昇し、2年債は1.16%、5年債は1.70%となった。