[東京 26日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク市場終盤(113.86/89円)の水準から変わらず113.89/91円で推移している。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとして、様子見ムードが広がった。FOMCを巡ってはさまざまな思惑が交錯しているが、利上げ加速などに対する警戒感も一部ではあり、市場関係者はいっそうポジションを傾けづらくなっている。

FOMCを巡っては、年内の利上げ回数を増やす可能性や、利上げ幅の拡大が市場の一部で予想されている。インフレを抑制したいバイデ米大統領と、マーケットの混乱を避けたい米連邦準備理事会(FRB)の間で、FOMCの結果はどうなるか予測が難しいとの指摘も聞かれる。

FOMCの結果公表を日本時間のあす未明に控えて、きょうの東京時間のドル/円の値幅はわずか15銭程度。「様子を見たいという市場参加者が多く、取引は閑散としている」(トレイダーズ証券の市場部長・井口喜雄氏)との声も出ていた。

SMBC信託銀行の投資調査部マーケットアナリスト、合澤史登氏は「(FOMCの結果が)3月の利上げ開始と、25ベーシスポイント(bp)の利上げを示唆するような内容であれば、ドルは114円台まで上昇するのではないか」と予想する。

一方で、FRBが一段とタカ派色を強めた場合は「ドル買いよりも円買い圧力が強まる可能性がある」(トレイダーズ証券の井口氏)との指摘もある。米国の金融引き締めは長期的にはドル高材料だが、足元では株式市場の不安定な状況が続いており、リスクオフの円買いが強まるためという。

このところ外為市場ではリスクセンチメントに敏感な動きが続いており、FOMCの結果を受けて米金利や米株がどう反応するかも注目されている。

ドル/円   ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 113.89/91 1.1302/06 128.73/77

午前9時現在 113.88/90 1.1301/05 128.71/75

NY午後5時 113.86/89 1.1299/03 128.70/74