[25日 ロイター] - 米銀大手バンク・オブ・アメリカ(BofA)が25日、従業員の約97%に株式報酬の一種である譲渡制限付株式ユニット(RSU)を中心に特別報酬を支給すると通知したことが、ロイターが閲覧した内部メモで明らかになった。

ブライアン・モイニハン最高経営責任者(CEO)は従業員向けのこのメモで、特別報酬の総額は約10億ドルで、昨年に同行の株価が47%上昇したことを反映していると説明した。

「今年はこのような報酬の推定額が前回の現金報酬の数倍に増える」とした。同行が特別報酬を支給するのはこれで5年連続となる。

特別報酬は年間の給与報酬が50万ドル以下の従業員に支給される。給与報酬に基づきBofA株のRSU65─600個が付与され、来年以降に報酬を受け取ることになる。

これとは別に、特定の海外拠点で勤務するパートタイム従業員などに750ドルの現金報酬を支給する方針も明らかにした。

年収が10万ドル未満の従業員に株式報酬を付与するのは、同行にとって初めて。同行は昨年、従業員の最低時給を2025年までに25ドルに引き上げる目標を打ち出しており、これに沿った動きとなる。