[ニューヨーク 25日 ロイター] - 米製薬ファイザーと独ビオンテックは25日、新型コロナウイルスのオミクロン変異株に特化したワクチンの臨床試験を開始したと発表した。

ワクチン未接種者に対しては3回接種を通じた免疫反応、2回接種を済ませている人に対しては追加接種(ブースター接種)としての反応をそれぞれ試験する。

さらに、3─6カ月前にファイザー・ビオンテック製ワクチンの追加(3回目)接種を受けた人を対象に4回目接種を試験する。

試験には1400人以上が参加する計画。

ファイザーのワクチン研究開発責任者キャスリン・ジャンセン氏は、ワクチン追加接種がオミクロン株による症状の重症化や入院の予防で引き続き効果があることが現在の研究や実験データから示されているとしつつも、「時間の経過とともに効果が弱まった場合に備える必要があり、オミクロンや将来発生し得る新たな変異株への対応でも有効である可能性がある」と指摘した。

また、ビオンテックの広報はオミクロン株に対応するワクチンについて、規制当局がどの程度の臨床データを必要とするかによって、3月末までとしている出荷目標に影響が及ぶ可能性があるという見方を示した。