[コペンハーゲン 25日 ロイター] - デンマークの海運大手APモラー・マースクは、港の外で待機中の船舶が沖合の設備から電力を確保できるよう洋上充電拠点を世界各地に配置する計画を明らかにした。

停泊中の燃料発電により毎日約3500の商業船舶から排出される二酸化炭素(CO2)を削減し、大気汚染問題を改善する。

労働力不足や輸入の急増に伴い、上海やロッテルダム、ロサンゼルスなどの主要港では荷揚げが滞り、待機中の船舶が排出するCO2で周辺都市の大気汚染が深刻化している。

マースクのオフショア海洋サービス部門の新会社は、送電線で陸地に接続されたブイに船舶を係留したまま充電できる技術を開発した。

2028年までに最大100の港に3─10個のブイを設置する計画で、CO2排出量を年間500万トン削減できるという。