No.289 検証洋上風力入札④ 12円はIRRゼロ前提の欧州コスト - 京都大学大学院 経済学研究科 再生可能エネルギー経済学講座
京都大学大学院 経済学研究科 再生可能エネルギー経済学講座
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注目のコメント
NPでニッチな人気を呼んでいる謎解きシリーズ第4弾。
日本と欧州の洋上風力発電で最も異なる前提の一つは風況です。
仮の例として、風況が日本7.5m/秒、欧州9.0m/秒だとすると、発電量は欧州が日本の1.7倍です(発電量は風速の3乗に比例するので。もう一つのファクターは風車の直径です)。
→ 風況の差が発電量に与える影響は大きく、そしてこの発電量を逆数にして計算されるkWh当たりのコストに与える影響も同様に大きいです。
(これが日本で簡単に欧州水準のkWhコストにならないと従前考えられていた大きな理由の一つ)
風況の条件の差を乗り越えて三菱商事がどうやって欧州レベルの価格を実現したのかまだよく分かっていません。