[ベルリン 21日 ロイター] - ドイツのベアボック外相は、南ドイツ新聞とのインタビューで、ロシアがウクライナに侵攻した場合の経済制裁策として、世界の銀行間決済システムを運営する国際銀行間通信協会(SWIFT)からロシアの銀行を排除する案が浮上していることに懐疑的な見方を示した。

ベアボック氏は「全ての決済の(SWIFTからの)排除は、最大の効果を上げるとは限らない」と指摘。その上で同氏は、西側諸国は、副作用をもたらさずに、実際にロシア経済に打撃を与えられる経済・金融政策について詳細に検討していると説明した。

また同氏は「(ショルツ)首相とわたしは、一段と軍事的な緊迫度が増した場合には、あらゆる手段を検討するとの立場を明確にしている。これには(ロシア産天然ガスをドイツに運ぶパイプライン)ノルドストリーム2も含まれる」と述べた。

独紙ハンデルスブラットは今週、政府筋の話として、西側諸国は、ロシアのSWIFT排除をもはや検討していないと報じていた。