[ロンドン 20日 ロイター] - トルコ中央銀行の今後の金融政策の見通しについて、大手金融機関の見方が分かれている。

JPモルガンは年内の金利据え置きを予想。ゴールドマン・サックスは第2・四半期の利上げを予測している。

トルコ中央銀行は20日の政策決定会合で、主要政策金利の1週間物レポレートを予想通り14%に据え置いた。リラ急落を引き起こし、昨年末にインフレ率を19年ぶりの高水準に押し上げた異例かつ大幅な緩和サイクルを停止した。

JPモルガンのYarkan Cebeci氏は、当局がインフレ高進でも方針を変えないだろうと予測。数カ月以内に金融が引き締められる可能性は非常に低いとの見方を示した。

同氏は「トルコ中銀は年内は金利を据え置くだろう」と述べた。

一方、ゴールドマン・サックスのMurat Unur氏は、実質金利が大幅なマイナスであり、現在のポリシーミックスは維持できないと指摘。リラが一段の圧力に見舞われるとの見方を示した。

同氏は「このため、金融政策を180度転換して利上げに踏み切ると引き続き予想している」と述べた。