[東京 21日 ロイター] - 鈴木俊一財務相は21日、オミクロン感染拡大に関し、2021年度補正予算に計上した関連経費10兆円を活用して対応する考えを示した。同日午前の閣議後会見で語った。

鈴木財務相は会見で「(21年度補正予算で)病床の確保や医療人材の確保に要する十分な規模の緊急包括支援交付金、承認された経口治療薬の国による買い上げ費用、飲食店向けの時短要請協力金など10兆円規模の予算を確保しており、オミクロン株の感染拡大に対し、これらの予算を活用して対応していく」と述べた。

その上で補正予算の執行について「各省庁において早期執行に努めていただきたい」とした。一方、鈴木財務相は「内容の精査なく執行を行うことは適切ではない。各省庁と連携して予算の効果的、効率的な執行を促したい」との考えも述べた。