(ブルームバーグ): 米アルファベット傘下のグーグルは、ブロックチェーンと関連技術に専念するグループを設立する。同社の中核事業である検索広告に10年余り携わってきた幹部、シバクマール・ベンカタラマン氏を同グループの責任者に指名した。

ブルームバーグ・ニュースが確認した電子メールによると、グーグルのエンジニアリング担当バイスプレジデントであるベンカタラマン氏は、「ブロックチェーンおよび他の次世代分散コンピューティングとデータストレージ技術」に集中する部門を統括する。同氏はさまざまな仮想現実(VR)や拡張現実(AR)の取り組みを手掛ける事業部門であるラブズの「創設リーダー」になるという。

同社の広報担当者はコメントを控えた。

グーグルはこれまで、ブロックチェーン技術に取り組む企業にクラウドサービスを提供してきた。しかし、実験で有名なはずの同社は、メタ・プラットフォームズやツイッターなど一部のライバルが相当なリソースを費やしているこの分野で公開プロジェクトを開始していなかった。

ただ、グーグルの決済・商取引担当プレジデントは最近、同社が「暗号資産(仮想通貨)に大いに注目している」と述べていた。

ベンカタラマン氏はグーグルの検索広告チームのベテランで、同社の分散コンピューティング技術に関する研究も発表している。

原題:Google Forms Blockchain Group Under Newly Appointed Executive(抜粋)

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