[18日 ロイター] - 米ニューヨーク連銀が18日に発表した1月の同州製造業業況指数はマイナス0.7と、昨年12月の31.9から32.6ポイント低下した。マイナスは2020年6月以来。市場予想は25.0だった。

高インフレや商品や原材料の不足、新型コロナウイルスのオミクロン変異株流行に伴う感染者急増といった向かい風に直面する中、米経済が今年は低調な滑り出しとなっている様子を示唆した。

オックスフォード・エコノミクスの米国エコノミスト、オレン・クラッキン氏は「新型コロナが依然、景気回復に影響を及ぼしていることが示された」とし、「米国のサプライチェーンを巡る動向は21年末までに改善せず、初期のデータは今年に入り悪化している可能性を示唆している」と述べた。

指数はゼロを下回ると製造業の縮小を示す。

新規受注が前月の27.1からマイナス5.0に低下。新規受注ほどではないが、出荷や受注残も低下した。

6カ月先の業況指数は1.3ポイント低下の35.1だった。

一方、設備投資は2ポイント上昇の39.7と数年ぶりの高水準だった。

*内容を追加して再送します。