[メルボルン 16日 ロイター] - 男子テニス世界ランク1位、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)のビザをオーストラリア政府が再び取り消した問題で16日、異議申し立て審理が始まった。ジョコビッチがオーストラリアに残り、17日開幕の全豪オープンに出場できるかどうかは今回の審理で決定する。

ジョコビッチは現地時間の午前8時半頃、オーストラリア移民当局の関係者に同行され勾留施設から車で出発。弁護士事務所で審理にリモートで出席した。

ジョコビッチは新型コロナウイルスワクチン接種の要件を満たしていないとの理由で、オーストラリアに入国できず。ビザが無効とされたが、裁判所の決定により入国が許可された。しかしオーストラリア政府によりビザを再び取り消されていた。

ホーク移民相はジョコビッチと同選手の弁護団への書面で「ジョコビッチ選手が新型コロナウイルスの感染を拡大させてしまうリスクは極めて低いと思うが、彼の存在がオーストラリアの地元地域の健康リスクになってしまうことを懸念している」と説明している。