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鉄条網を乗り越え韓国にたどり着いた脱北者が独裁国家に戻る理由 韓国における脱北者の孤独と、韓国の脱北者支援制度の現実

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    拓殖大学大学院 客員教授

    北朝鮮から韓国に脱北してきた人々のなかには、我々が想像する以上に「北朝鮮に帰りたい」と思う人々がいる。このことは以前から知られていた。韓国政府が調査をしたら40パーセント前後の脱北者が「北朝鮮に帰りたい」と答えたという調査結果を読んだことがある。その数字は吟味する必要があるが、1月1日、脱北者が北朝鮮に帰還した話の記事は十分納得のゆく話だった。北朝鮮に残した親兄弟への想いがつのり、韓国社会で差別され、孤独感に悩まされる人々が考えることは故郷への帰還だろう。儒教文化が色濃く残る北朝鮮社会で育った人々の親兄弟への想いは想像以上だろう。その意味でも韓国と北朝鮮が和解をして早く統一に向かうことを祈りたいと思う。


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