菅義偉が明かした「首相在任時」の決断・葛藤・成果
東洋経済オンライン
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したたかー。岸田さんもこういう寝技できるのかなー。
菅:ちょうどそのとき、東京オリンピックの開会式で、ファイザーのCEOのアルバート・ブーラさんが日本に来ていました。私はそれを知っていたので、「朝食を」と赤坂の迎賓館に招待した。基本的に迎賓館を使うのは国家元首で、お客様として民間人を招待するのは初めてです。河野太郎ワクチン担当相も一緒でした。
迎賓館の和風別館には、庭があります。素晴らしい樹木と池があり、鯉が泳いでいます。招待されると、大抵の人が池の鯉にえさまきをやります。アメリカのドナルド・トランプ大統領が来たときも、当時の安倍総理と一緒にえさをまいた。
ブーラさんはそのシーンをテレビのニュース番組か何かで見て記憶にあり、「あ、これですか」と、えらく興奮していました。そこで、えさをまいてもらい、心からおもてなしさせていただいた。結果として700万回分のワクチンを前倒ししてもらった。それで8月分が間に合ったから、目標どおり11月で希望する方の接種を終えることができたんです。やはりトップ同士の信頼関係が重要だと思っています。