【注目】ファッションの最新トレンドは「透明性」
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トレンドの為の「透明性」でなく、真の「透明性」
本当にトレイスできる「トレーサビリティ」が大切になっていく時代に。
記事に、「羊が所属する群れ/毛を刈られた日/最後のワクチン接種日や出産日/ニュージーランドから工場、編み機、配送センターを経て購入者の元に届くまでの道程」などの情報がタグに入っている商品についてありましたが、どのような環境で育ったかや、飼育方法が気になる人も。情報はより細かくなっていくでしょう。
また、主に服の出自、履歴がメインでしたが、リサイクルに使っていると謳っている店舗に古い服をせっせと運んでいる身としては、どれだけが本当にリサイクル、リユースされているか気になる所。
実は燃やしてましたは、やはり信頼に関わりますが、燃やさないといけない状況もある場合は、それをも含め情報開示すれば、これもまた1つの「透明性」に。
ファッションだけでなく、映像コンテンツを制作する身としても、例えばNetflixのリスペクトトレーニングや、HBOが起用した「ベッドシーン専門のコーディネーター」等、スクリーンや画面に映るものが、どのように作られたかの「透明性」と、そこへの本当の(パフォーマンスではなく)意識が問われつつある事を感じてます。そして、変わって欲しい、変わる為の力になりたいと思います。
注目のコメント
最近欧州のPrevalence of Certificationについてリサーチしていたのですが、ほとんどの欧州の消費者がこの記事にある通り製品に関する詳細がわかる証明書の発行を求めている。
この証明書で特に重要なのは、サプライチェーンの可視化、そして環境負荷の低減に取り組んでいるかに関する記載。
欧州の消費者は、これらの情報を確認した上でサステナブルな商品を選んでいる。欧州でプロダクトを売る日本企業も当然同様の基準にさらされる。
特にフランスがこの考え方に関してはリードしており、フランス>ベルギー>スウェーデン>ドイツの順で多くの消費者が企業に責任ある行動をもとめている。今まで欧州ではスウェーデンがサステナビリティにおいてはリーダー的存在だったが、電化製品のリサイクルプラットフォームを運営するBack Marketが直近欧州で一番バリュエーションの高いスタートアップになった通り、フランスの追い上げがすごい。ファッション業界のテーマがサステナビリティに移行しているというレポートです。そのために製品の来歴がひと目でわかるように、QRコードやNFCタグからWebやアプリに飛んで詳細がわかる仕掛けを作っています。
中国Alibabaの子会社グローサリーストアFreshippoでは、食品にQRをつけそれを読み取れば、誰が生産したものなのか、どう料理すればいいかを見ることができます。それと同様の仕掛けがファッション業界のトレンドになっている。
サステナビリティがマーケティング的に使われています。どんなにトレーサビリティの背景をつくり、サスティナブルを謳っても、それが売れないと在庫になり、いずれ処分しなけれぼなりません。
アパレルは消化率が低く、結果的に過剰生産になっていることが環境負荷の原因です。
過剰生産の理由のもう一つは、安く作る為にロットが必要だから。
だったら高くても付加価値を見出だせる、ものづくりを探求するとか、企業の消化率を指標として示すなど、まだまだ出来る事が沢山ありそうですね。