米FRB、物価上昇の定着阻止へ パウエル氏、議会証言の内容公表
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取り敢えずこの記事からだけの印象ですが「経済と力強い労働市場を支援」するのは本来なら景気を刺激する緩和拡大の方向で、「高インフレが定着するのを防ぐ」のは景気の過熱を防いで緩和縮小から引き締めに向かう道筋です。高インフレが定着すると一気に景気を冷やしかねないハードランディングの可能性が高まりますから、足元の景気を多少冷やしても緩和縮小と利上げを加速するのが経済と力強い労働市場を維持するために得策ということか （・・?
こうした表現に、供給制約と過大な財政支出でインフレが進む米国でFRBが直面する難しい局面を感じないでもありません （・・;インフレの解消の一番良い方向は雇用の回復による供給力強化ですが、労働参加者の減少により限界が意識されてきています
そうするとインフレ抑制は金融引き締めと増税に頼らざるを得ないのですが、逆に民主党の大型財政案の提出もあり、実現するとインフレ圧力の抑制は簡単ではありません
パウエルFRBの金融政策はおおむね的確な運用と思いますが、バイデン民主党の中間選挙の影響で、雇用量が増大しないまま金融引き締めをインフレ対策としてしすぎると、経済をオーバーキルしかねません
最近の株式市場は神経質ですが、そのあたりを懸念してのものと思います
