[10日 ロイター] - バイデン米大統領は10日、エチオピアのアビー首相と電話会談を行い、エチオピア北部の内戦における空爆や人権問題について懸念を示した。ホワイトハウスが発表した。

エチオピア北部ティグレ州では2020年11月、政府軍と反政府勢力「ティグレ人民解放戦線(TPLF)」との間で内戦が勃発。多数が死亡したり、家を追われたとされる。

アビー首相はツイートで、バイデン大統領との会談は「率直」なものだったとし、協力関係の強化について話し合ったと述べた。米政府高官は、会談はビジネスライクで問題に焦点を当てたものだったとした。

ホワイトハウスが発表した声明によると「バイデン大統領は、最近の空爆を含む敵対行為が民間人の死傷者や苦しみをもたらし続けていることに懸念を表明した」。

援助関係者が8日、ロイターに述べたところによると、ティグレ州の避難民キャンプが空爆を受け、子どもを含む56人が死亡、30人が負傷したという。