[深セン 10日 ロイター] - 巨額の債務を抱えた中国の不動産開発大手、中国恒大集団は10日、コスト削減のため広東省深セン市の本社を同市内の別のビルに移転したと発表した。登記は引き続き深セン市。

中国のオンラインメディア「The Paper」が同日、恒大が本社を深セン市から近隣の広州市に移転させたと伝えたのを受けて声明を発表した。

恒大は、別の企業が所有する深セン市の「エクセレンス・センター」ビルから退去し、市内の自社所有の物件に移ったと明らかにした。それ以上の詳細には踏み込まなかった。

10日午後、エクセレンス・センタービルから会社のロゴの看板が一部撤去された。警備要員によると、恒大は先月、引き払ったという。

関係筋がロイターに明らかにしたところによると、昨年、広州市政府は恒大に作業チームを派遣した。国内各地で起こされた恒大を相手取った訴訟は、広州市の裁判所で審理されているとされる。

恒大は広州市で設立され、2017年に深センに移転していた。

*内容を更新しました。