[サンフランシスコ 6日 ロイター] - 自動車業界データによると、2021年の米国のハイブリッド車販売は過去最高を記録した。

テスラやフォード・モーターなどはEV販売に力を入れたが、アジアのメーカー各社はハイブリッド車のモデルを拡充させた。

調査会社ウォーズ・インテリジェンスによると、21年の米国のハイブリッド車販売台数は76%増の80万1550台となり、販売台数全体の5%を占めた。

EVの販売台数も83%増加して43万4879台に達したが、全体に占める割合は3%にとどまった。

トヨタ自動車の21年の米自動車販売台数は、ゼネラル・モーターズ(GM)を超えて首位になった。

トヨタのハイブリッド車、プラグイン車および燃料電池車の販売は73%増の58万3697台となり、そのほとんどがハイブリッド車だった。

GMは、バッテリーが発火する恐れがあるとしてボルトをリコール(回収・無償修理)した影響で、EV販売台数は2万5000台未満にとどまった。

ホンダの米ハイブリッド車販売は2位で、昨年は67%増の10万7060台となり、過去最高を更新した。

ホンダの米国法人のデイブ・ガードナー上級副社長は、ロイターに対して「バッテリーEVに備えるため、今後数年間は主力商品であるCR-Vとアコードのハイブリッド車販売を大幅に増やしたい」と述べた。

同社は、24年に米国市場向けに初のEVを発売する予定。各社の相次ぐ新型モデル投入とバイデン政権の支援策により、EV市場は急拡大すると見込んでいる。