[北京 6日 ロイター] - 中国中央部の河南省では、5日に確認された新型コロナウイルスの有症状の国内感染者が64人となり、前日の4人から急増した。当局は北京冬季五輪と春節(旧正月)休暇を控え、クラスター封じ込めに力を入れており、中部の市など地方政府は相次ぎ厳しい行動制限を敷いた。

河南省ではオミクロン変異株の感染者はゼロにとどまっている。

中国国家発展改革委員会(発改委)は春節に伴う旅行シーズンについて、感染拡大を阻止するのは「一層難しくなる」と文書で指摘した。

河南省固始県では5日に有症状と無症状の感染者がそれぞれ1人報告された。これを受けて住民は県外への移動を禁止された。

許昌市では400万人強の住民の一斉検査が6日から2日間行われており、当局は人々の移動を最低限に抑えるようとしている。

その他の省内の都市では、娯楽施設の閉鎖や学校の対面授業の停止などの措置が講じられている。

中国北部の山西省永済市では、5日の国内感染者はゼロだったが、駅の入場ゲートから採取された検体が陽性反応を示したことを受け、40万人の住民は屋内待機を命じられ、企業と学校は6日の活動停止を指示された。

ロックダウンが2週間以上続いている北西部の陝西省西安市は有症状の新規感染者が63人と、前日の35人から増えた。国営の新華社は6日、西安の空港で5日から全ての国際便が運航停止となったと伝えた。国内便は既に停止されていた。

中国本土全体の5日の有症状感染者は、国内感染者と海外からの入国者の合計で10万3121人に上った。死者は4636人だった。