あきた洋上風力最前線(上)衝撃の価格 三菱商事系、競合を圧倒
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注目のコメント
どういう背景で三菱商事が総取りする評価となったのかは、事業評価する委員会のメンバーも採点の詳細も非公開なのでまったく明らかではないが、この様な価格で落札されてしまうと、今後外資を含め参入するプレイヤーは激減すると思われる。
そうした市場の将来性への影響や、本当に採算の取れる事業となるか否かに関して、日本の洋上風力、再エネ開発の未来を左右する判断を、不透明な事業性評価のみに委ねてよかったのかどうか。その判断が正しかったかどうかがわかるのは、建設・運用がされる数年後となるが、その時にはもう手遅れになっているかも知れない重い判断。その責任を委員会は取れるのだろうか。
月島さん
中西さんが社長に就任して、トップダウンで絶対取りにいく方針になったと言われていますよね。それで現場が無理しちゃったんだとすると、住友商事のシェールオイル開発の失敗みたいになってしまいそうで心配です。epc屋さんのcapex目線で考えると、2位連合とは単純に考えて2-3割くらいコスト差がある。だが風車や外部調達品はどこもさほどコスト変わらないはず(外から買うから)なので、風車を除くcapex、特に建設費用はもっと差がついていると考えるのが妥当か。さらに言えば恐らく2位連合も秋田沖2案件共に入札した可能性があるので、間接費の共通化によるコストダウンはどちらも織り込んでると思われる(つまり同じ土俵)。
一番差がついたか可能性がある直接建設工事費は単価×物量の世界なので、単純にどっちも30%ずつ多ければ・高ければ理論上は70%近いコスト差になる。ケーブルルートや基礎のサイズ、パイルの長さなどで差が出たのかな。あとは工期の長さで差が出たか、コンティンジェンシーの積み方が違ったのか。