[北京 29日 ロイター] - 中国陝西省西安市は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた都市封鎖実施から1週間となった。住民は生活物資を配達に頼る不自由な暮らしを強いられ、企業の生産活動にも影響が出ている。

西安市で28日に確認された市中感染者は151人で、同日の国内全体(152人)のほぼ全部を占めた。

当局は29日に、新たな大規模検査を開始した。

韓国のサムスン電子は29日、西安の半導体製造拠点で「一時的な生産調整」を実施すると明らかにした。

電気自動車(EV)メーカー、BYDはロイターに対し、感染拡大の影響がある程度出ているとし、対応に追われていると述べた。生産がいつ正常化するか見通しは示さなかった。

地元政府は、集団検査の結果を踏まえリスクが比較的低い地域については、買い物のための外出を認める可能性を示した。ただ、具体的な時期は示しておらず、ソーシャルメディアでは、不満の声が上がっている。

28日の中国国内の新規感染者数は197人。新規感染者とは別に集計している無症状の感染者は15人。

新たな死者の報告はなかった。