印政府、マザー・テレサ創設団体の海外資金受け取り許可の更新拒否
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最近何かと話題になる、Anti Conversion Law 関連でしょうか。インド連邦法としては適用されていませんが、インドのいくつかの州で既に法律として通っており、先週ちょうどカルナータカ州政府がこの法律を通したようです。内容は、他者に対して、不正な方法、不当な利益、暴力などを使い改宗を強要した場合は罰金もしくは数年間刑務所に入るような罰則が課されます。
インドの海外からの寄付は、Foreign Contribution Regulation Act という法律で制限されており、ここの登録機関にならないと寄付を受けられないようです。パッと見る限り、受理された機関は少なく、棄却や資格停止となっている機関が多いので、受理されるのは大変そう。
https://fcraonline.nic.in/home/index.aspx
モディ首相は、いわゆるヒンドゥー至上主義を掲げるBJP党ですし、キリスト教などのマイノリティが多額の資金を得ることを良しとしない人も多くいます。
それにしても、年間860億円の寄付金額はなかなかすごい。たった一つの教会がそれだけのお金をもらっていたら、目もつけられるはずです。
欧米系のメディアは、マイノリティに対する差別や不当な逮捕がこの法律により行われているかは書いています。一方、インド系のメディアでも意見が分かれるところですが、「貧しい人に対して、衣食住を提供する代わりに改宗を迫る事は許される事ではない」と言う主張が結構出てきます。なかなか難しい問題ですが、ヒンドゥー以外の人は何かと住みにくい国にはなっているように想像はしています。
いくつか読んだ記事を。
https://www.sentinelassam.com/amp/national-news/explainer-what-is-anti-conversion-law-in-india-562981
https://www.nytimes.com/2021/12/22/world/asia/india-christians-attacked.html
https://www.indiatoday.in/amp/india/story/mohandas-pai-conversion-row-karnataka-1885365-2021-12-08インド内務省は、マザー・テレサが創設した「神の愛の宣教師会」が海外から資金を受け取るために必要な登録証の更新を「拒否」したと明らかにしたとのこと。
ヒンズー至上主義の政権による、キリスト教徒への嫌がらせを裏付けるものだとの批判の声が上がっているそうです。
「神の愛の宣教師会」は1950年に創設され、インド各地でシェルターを運営。2020会計年度には、海外から約7億5000万ドル(約860億円)の寄付を受けたとのことです。