[ロンドン 23日 ロイター] - 英自動車工業会(SMMT)が23日発表したデータによると、11月の国内の自動車生産台数は前年同月比28.7%減の7万5756台となった。減少は5カ月連続で、11月としては1984年以来最悪の実績だった。半面、電気自動車の生産台数は53%増加した。

各自動車メーカーは新型コロナウイルス流行による世界的なサプライチェーン問題への対応に苦慮している。

落ち込みの一因は7月のホンダ工場閉鎖だが、SMMTのチーフエグゼクティブであるマイク・ホーズ氏は、この数字は「極めて心配」で、業界の状況の厳しさを示していると述べた。

今年1─11月の国内自動車生産台数は80万台弱。新型コロナ流行の打撃を受ける前となる2019年と比較して43万3000台少ない水準だ。

ホーズ氏は「新型コロナはサプライチェーンに大きな影響を与えており、世界的な品不足、特に半導体の品不足を引き起こしており、来年いっぱいは業界に影響を与える可能性が高い」と述べた。