2021/12/18

【松山英樹論】丸山茂樹が語る「1%の人間」が持つ共通点

SportsPicks/NewsPicksSports
2021年スポーツ界のビッグニュースと言えば、松山英樹のマスターズ制覇を挙げる人も多いだろう。
世界中のゴルファーが夢見るマスターズで日本人初の偉業達成。その理由を、日本ゴルフ界のレジェンドであり、東京五輪でゴルフ日本代表監督として松山英樹とともに日の丸を背負った丸山茂樹はこう分析する。
「星ですよ。持っている星がみんなある中で、彼は違うぞ、みたいなものがあったんです。すごい選手というのはスターと言われるだけあって、そこに共通点があると思う。
最近(ゴルフの大会の)解説をやっていて思ったんですけど、なるほどやっぱりこういう人ってこういうところがあるから勝てちゃうんだって。
勝手に周りが崩れていったり、(悪いほうに)ハマっちゃったりとか……。説明がつかない何かがあって、やっぱりすごいなって思わされるんです。
サッカーでも(リオネル・)メッシや(クリスチアーノ・)ロナウドがボールを持つと、一瞬、映像が止まったみたいになるじゃないですか。プロゴルファーでもそういう空気感というのがあるんですよ」
松山のマスターズ優勝もそのときだった。
「そうです。土壇場でこのショットを打てたらすごいなと思う、そのショットを打てる。僕たちが描いているような漫画みたいな状況を作れるから勝てるんです。
(マスターズで松山と優勝争いを演じていた)ザンダー(・シャウフェレ)は池ポチャになってしまった。そこにもやっぱり何かがあるわけです」
ザンダー・シャウフェレとは、今年のマスターズで松山英樹と優勝争いを演じたプレーヤーだ。最終日の後半、15番まで4連続バーディーで首位の松山に2打差と迫った。しかし16番パー3ではティーショットを池に入れる痛恨のトリプルボギーで脱落した。
「東京オリンピックでは逆の立場になって英樹がダメになっていった。あの2人を見ると、何かの星を持ってる。
そういうのを見ていると面白いなって思います。だから、スポーツの一流というのは、まずはそこに行き着けるかどうか」