「矢野論文」が響かない理由 金融市場はなぜ無視するのか 40年前の経済白書が…【解説委員室から】:時事ドットコム
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珍しく割とよく要点を得ている記事。名目金利の低下の要因の一つは確かにインフレ率の低下がある。これは実質金利の低下は名目ほどではないことも意味するが、実質金利の低下は経済成長の低下を反映している。成長低下を見込めば、所得が上がらないという予想の下に家計も貯蓄率を上げて消費の変動を小さくしようとするだろう。
「日銀の国債大量購入も金利抑制要因だが、銀行が買うはずの国債を日銀が奪っただけで、金融緩和が低金利の主因ではない」確かに異次元緩和前から既に長期金利は1%を切る水準だった。
従って、当然のことながら国債発行の増加によって金利が低下したはずはなく、景気低迷による税収の減少、金利低下による返済負担の減少が国債発行増加を許したということだろう。