ジールスが上場延期 東証マザーズ
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CEO/CFOそして発行会社としては、ここまで準備しての上場申請取り下げは相当苦しい判断だったでしょう。会社の発表では「最近の株式市場の動向など諸般の事情を総合的に勘案」とのこと。
来期23/2期PSRで10x程度で240億円弱でのバリュエーションですかね?現在の相場はグロース株全般がやられていて、岸田ショックも重なって、彼らの比較対象の銘柄もやられているハズ。このバリュエーションは上場銘柄ではついていないことでしょう。
結果、想定価格1,530円→仮条件1,220~1,420円と相当ロードショーで厳しい評価をされたのでしょう(ZEALSさんのビジネスが厳しい評価というより、バリュエーションが厳しい評価だったと推察)
また、240億円あたりの時価総額だが、売出+公募で130億円と吸収金額が大きな銘柄。VC等の外部株主の比率が50%を超えるなど高く、彼らが「この高いバリュエーションなら売出に参加する」という合意をとって、それぞれが持分の60%横並びで売出に応じていたのでしょう。
ただ、仮条件が切り下がっていき、ブックビルディングの反応もイマイチ、そして株価が切り下がっていく中で、株主からの売出の合意・調整がうまく取れなかったのかもしれません。株価切り下げで売出の額がシュリンクしていく中で、上場後にオーバーハング懸念を引きずるくらいなら上場延期して既存株主にしっかり売り出してもらえる時に再度上場にチャレンジする、という判断をしたのでしょう。
ただ、あくまで市場うんぬんは会社発表。もし実は労務問題などのリークによるものとかなら、再上場は相当先になるか難しいでしょうが、、、「最近のマザーズ指数の低下や、新規株式公開(IPO)企業が相次いでいる株式市場の動向を総合的に勘案」。岸田さんという強烈なスタートアップへの逆風が吹いてしまっている