2兆円でマイナポイント付与は「天下の愚策」。 立憲民主・小川淳也議員の追及に岸田首相は…
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「政府の側にも覚悟が求められる」のは確かですが、小川議員が仰る「健康保険証として利用する、運転免許証として利用する」といった策を進めても、政府が利用を義務化しない限り劇的に普及が進むことは無さそうに思います。そして義務化しようとすれば、立憲民主党を始めとする多くの野党とメディアが反対キャンペーンを張って政府を追い込むに違いない。そこに、変われない日本の姿が凝縮されているように感じます。
それにしても、コロナ禍対策の中で出て来たマイナポイント追加の真の狙いは何なのか。取得するだけで１５,０００円貰えるならかなりの程度普及が進みそうですが、それを取得と保険証と公金口座の登録とに分割し、しかもキャッシュレス決済を普及させるため複雑な手続きを要して直ぐに全額を受け取ることもできません。二兎を追う者は一兎をも得ずどころか、三兎も四兎も追っている。１兆８千億円予算を取ったとしても、これでは初期の狙いを達成するのは難しそう。金額ありきで何をすべきかの目的が曖昧だから、総花的になるのでしょう。
金額ありきで狙いが曖昧と言う点で、現金だ、クーポンだと二転三転した挙句、現金一括支給に収束しそうな１０万円の給付と相通じるものを感じないでもありません。こんなカネの使い方をしていて日本は本当に大丈夫 （・・?そもそもマイナカードに反対してきたのは立民も含まれる左翼野党とマスコミでしょう？
だから「全国民必須」にはできなかった。それでもDX推進のために普及させねばと、与党はあれこれやってるわけですよ。何とも姑息ですが。
でもそこで立民の小川さんが
「そんなに重要なインフラであれば、お金をもらわなくても国民は登録するでしょう」
とはあきれます。さんざ邪魔してきて今さら「誰言う？」でしょ。人は、なんらかの利がないと行動に移さないと感じています。
正論より正解を示さないと動かないというか。
同時に、得よりも損を避ける傾向が日本人は強いと言われています。
であるならば、マイナンバーカードを本気で普及させたければ、健康保険証に紐付け義務にして、ポイント付与に充てる金額で全国の医療機関にシステム導入費として支給すれば良いのになぁ。
数々の手間をかけさせてポイントを付与する得よりも、今まで当たり前に使えていた社会保険を使えなくなるかもしれない損の方が、効果は大きいと思うから。
『どうしても嫌な人は健康保険料も納めなくて良いけど、保険証は使えず全額自費にて受診してください』にすれば、どうしても拒否のある方は申請しない選択肢も残せます。
『導入にはお金がかかるからなぁ』とマイナンバーカードと健康保険証紐付けの導入に難色を示す医療機関も、必要経費を全額助成してもらえたら拒否はできないでしょう。
その代わり、このくらい強硬に進めるには、申請や受取方法については最大限簡素化する必要はありますけど（企業に勤めている人は会社でまとめて申請できるようにする等）。
かなり乱暴なように感じるかもしれませんが、本当にマイナンバーカードを社会インフラにしたいのであれば、そのくらいのことをしないと難しいと感じています。
