[北京 10日 ロイター] - 中国汽車工業協会(CAAM)が10日発表した11月の国内自動車販売台数は前年同期比9.1%減の252万台と、7カ月連続で減少した。

世界的な半導体不足が長期化し、生産に混乱が生じている。

新エネルギー車(NEV)の販売は121%増の45万台と、引き続き好調だった。中国政府は大気汚染対策として環境対応車の普及を促している。NEVには電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHV)、燃料電池車が含まれる。

中国乗用車協会(CPCA)の8日の発表によると、米EV大手テスラの11月の中国製EVの販売台数は5万2859台。このうち2万1127台は輸出用だった。

国内のEVメーカー、上海蔚来汽車(NIO)は11月、過去最高となる1万0878台を販売。小鵬汽車(シャオペン)は1万5613台を納入した。ドイツのフォルクスワーゲン(VW)は、同月に中国で「ID」シリーズのEV1万4000台超を販売したと発表した。

CAAMの関係者は、11月の販売が予想を上回ったとし、原材料価格の下落や電力制限の緩和が寄与したとの見方を示した。ただ、半導体不足は12月も自動車業界を圧迫する要因になる見通しという。