[シンガポール 6日 ロイター] - シンガポール金融管理局(MAS、中央銀行)は6日、銀行に対し、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が原因で失業者と企業破綻が突然増加する場合に備え、強固でショックへの耐性のある財務基盤を維持するよう促した。

MASは金融安定に関する年次報告書で、景気見通しは最近改善したが、パンデミックによる経済活動の混乱が長引いた場合、個人と企業の債務返済能力が一段と悪化するリスクが依然あると指摘

「その結果、失業と企業破綻が突如として増える可能性がある。銀行は引き続き慎重にバランスシートを管理し、パンデミックからの景気回復の最終局面で経済を引き続き支援する上で、強固でショックへの耐性がある資本基盤を維持すべきだ」とした。

新型コロナの新変異株オミクロン株の出現を受けて、シンガポール当局は経済再開を停止している。