｢GDPが国力のすべて｣と思う人の大いなる勘違い

コメント

注目のコメント

• 清水 誠

  東京国際大学 教授

  ・2021年12月07日

  GDPは、簡単に言えば一定期間中に市場での取引によって評価された(付いた財価格による)付加価値の総額です。クズネッツのいきさつは知らないが、GDPの意味合いやその限界について理解するには、GDPとはどのようなものか自体をよく理解する必要があるでしょう。GDP統計は推計に過ぎないので、概念上のGDPとは必ずしも一致しない事も正しく理解する必要があります。その上で、確かに市場取引に現れないものなどは、含まれないなどの限界はありますが、しかしそのようなものも市場に現れる生産物の価値(付加価値)とかなりの程度相関するのではないでしょうか？社会制度が十分機能しない国はGDPも小さくまたGDP以外から得られる幸福度も低いのではないか、という事です。