[東京 3日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比61円03銭安の2万7692円34銭となり、続落した。朝方は米株高を好感して高く始まったが、値がさ株の下落が重しになり、その後は前日終値を挟んだ一進一退となった。

2日の米国株式市場は反発し、主要株価3指数がいずれも上昇。新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」出現の影響を消化する中、このところの売りで値下がりした銘柄に買いが入り、グロース株よりバリュー株を選好する動きがみられた。

東京市場で日経平均は反発して寄り付いたが、米株先物が時間外取引で軟化する中、買い一巡後に短時間でマイナスに転じた。小幅高に戻す場面もあるなど、前日終値を挟んだ往来が続いた。日経平均は一時2万7600円を割り込み、10月6日以来の低水準となる2万7588円61銭に下落する場面があった。

東京エレクトロンなど値がさの半導体関連株や、指数寄与度の大きいファーストリテイリング、ソフトバンクグループの下げが重しとなった。これら3銘柄で、指数を約120円押し下げた。一方、空運や陸運、旅行関連などリオープン(経済再開)銘柄はしっかりだった。市場では「TOPIX(東証株価指数)は高く、値上がり銘柄数も多い。全体的には買い優勢といえるだろう」(水戸証券の酒井一チーフファンドマネージャー)との見方が出ていた。

TOPIXは0.55%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆4292億4200万円だった。東証33業種では、空運業、海運業、陸運業など28業種が上昇し、電気・ガス業、その他製品、電気機器など5業種が値下がりした。

個別では、ANAホールディングスやJR東海、エイチ・アイ・エスがしっかり。川崎汽船も高かった。富士フイルムホールディングスやレーザーテック、任天堂は軟調だった。

東証1部の騰落数は、値上がりが1797銘柄(82%)、値下がりが334銘柄(15%)、変わらずが52銘柄(2%)だった。強くなっている」(国内証券)との声が聞かれた。

<09:05> 日経平均は反発スタート、米株先物軟化で買い一巡後はマイナス

寄り付きの東京株式市場で、日経平均は前営業日比87円68銭高の2万7841円05銭となり、反発してスタート。前日の米国株式市場が高かったことを好感してしっかりとなったものの、時間外取引で米株先物が軟化していることで、買い一巡後はすぐにマイナスに転じた。

<08:40> 寄り前の板状況、ファーストリテが売り優勢に

市場関係者によると、寄り前の板状況は、主力銘柄の中でトヨタ自動車、ソニーグループ、キヤノン、東京エレクトロン、ソフトバンクグループなどが買い優勢、ホンダは売り優勢。指数寄与度の大きいファーストリテイリングが売り優勢となっている。

東証第1部出来高上位50銘柄

東証第1部値上がり率上位50銘柄

東証第1部値下がり率上位50銘柄

日経225先物

SGX日経225先物

TOPIX先物

日経225オプション

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