[ソウル 30日 ロイター] - 韓国のサムスン電子は30日、新たな車載用先進半導体を公開した。LG電子が開発したフォルクスワーゲン(VW)のインフォテインメントシステム用の半導体が含まれる。

サムスンは発表文の中で、より多くの娯楽消費や車載電子部品の増加に対応できる「ハイテク」車載半導体の需要が高まっているとし、積極的に対応していく方針を示した。

サムスンのロジック半導体設計事業部である「システムLSI」が開発した半導体には、移動中に高精細な映像コンテンツをダウンロードするための5Gベース通信を可能にする半導体や、安定した電力供給のためのパワーマネジメント半導体が含まれている。

3つ目の半導体は、最大4つのディスプレーと12個のカメラを同時に制御できるインフォテインメントプロセッサで、LG電子の自動車部品事業が開発した、「ICAS(In Car Application Server)3.1」と呼ばれるフォルクスワーゲンの高性能コンピューターに搭載されている。

アナリストによると、サムスンとライバルのLG電子はともに、グローバル電気自動車市場の拡大と自動車の急速な電動化をハイテク半導体・高機能コンポーネントの販売拡大機会と捉えている。