[シドニー 29日 ロイター] - オーストラリアのモリソン政権が予算案発表を2カ月前倒ししたことが、29日に公表された議会の議事日程で明らかになった。連立与党の支持率が低迷する中、できる限り早い時期に議会を解散し、総選挙を実施する可能性が強まった。

予算案発表は通常、5月の第2火曜日に行われるが、モリソン政権は来年3月29日に前倒しした。

この直後に議会を解散した場合、慣例通り解散から5週間後の土曜日を選挙日に設定すれば5月7日が最も早い日程となる。

総選挙は3年ごとに実施する必要がある。前回は2019年5月に行われた。

モリソン氏の支持率は新型コロナウイルス対応への国民の不満を反映し、ほぼ1年半ぶりの低さとなっている。 自由党と国民党の与党連合は支持率で野党労働党を下回る状態が続いている。