日本から逃げ続けるMSCI運用資金-きょう2000億円流出と試算
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注目のコメント
指数を構成する銘柄群から日本企業がはずれただけ。なーんてことではないんですよね。今は指数で運用するパッシブ投資が大きいので、ジワジワと日本市場からお金が引き上げられていきます。
安倍首相が「アベノミクスは買いです!」とアピールして、伊藤レポートにしたがいROE8%以上を目指すROE祭りを展開して、ある程度資金を引きつけることに奏功。
そして、日本版スチュワードシップコードやコーポレートガバナンスコードの整備、さらに東証の市場区分変更でグローバルに通用する一軍たるプライム市場を選別するはずが腰折れになってしまい、いまいち本気になり切れていないことを見透かされたことも効いているのかもしれません。
また指数銘柄に組み入れてもらえるよう巻き返すしかないですよね。グローバル市場での存在感が薄れていることが株価の低迷につながっているということでしょうね。人口減、景気低迷も続く中、内需中心での相対株価パフォーマンスの維持は難しいと思います。
つい数ヶ月前まで日本株の安定性が取り上げられ、今となってはこの結果になってるのは興味深い。
このコメント欄では、記事内でも取り上げられている生産性向上は起こりうるかどうかについて考えたい。
結論から話すと、生産性向上は難しいと考える。
その理由は、世代交代による前例の破壊が起きないからだ。
基本的に古い考えというのは、世代交代が起きることで新しい考えへと変わる。具体例を挙げるとすると、天動説から地動説への転換や明治維新が良い例だろう。将来を変革しようと考える若者がそれまでの大人の立ち位置を得ることで、変革に繋がる。
(参考: 瀧本哲史「社会を変えるのはいつの世も若者だ」 https://toyokeizai.net/articles/amp/352042?page=4
しかし、少子高齢化進んだ社会では世代交代が起きない。大人たちがポストを脅かす若者が少なく元気な状態で長い間生活できることを背景に、いつまでも権力の椅子に座り実権を握り続けることが可能だからだ。彼らは、自らのポストが脅かされ今享受しているメリットを失う可能性がある新しい変革には賛同しない。つまり、生産性向上のような転換は起きずらい。
従って、生産性向上は難しいだろう。
追記
個人的なメモのつもりで書きましたが、意外と多くの人に読んでいただけたようで嬉しいです。
一部参考とした情報がありましたので、具体的な文献を提示させて頂きました。