[カンパラ 29日 ロイター] - 中国政府は、ウガンダが中国に対する債務を返済できなかった場合、ウガンダ国際空港を差し押さえる可能性があるとの見方を否定した。

中国は、同空港の拡張工事のため2億ドルをウガンダに融資したが、ウガンダ議会は先月、融資には重い義務を伴う条項が盛り込まれており、債務不履行に陥れば空港が差し押さえられる可能性があるとの報告書をまとめた。

これを受け、ウガンダの国民から反発の声が出ており、地元メディアは「ウガンダが中国の現金を目当てに貴重な資産を明け渡している」と報じた。

在ウガンダの中国大使館は28日遅く「事実無根で悪意がある見方で、ウガンダを含め、中国が途上国と築いている良好な関係をゆがめるだけだ」とし「中国への返済が行われなかったことを理由に中国が差し押さえたアフリカのプロジェクトは一つもない」と述べた。

西側諸国の間では、中国が返済能力のない途上国に資金を融資し「債務の罠」に陥らせているとの批判が出ている。