[ベルリン 25日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が25日発表した第3・四半期の国内総生産(GDP)改定値は季節調整済みの前期比1.7%増で、速報値の1.8%増からわずかに下方修正された。企業投資や公的支出が低迷する中、個人消費がけん引役となった。

前年比は速報値と変わらずの2.5%増だった。

第2・四半期は前期比2.0%増に上方修正された。第1・四半期は1.9%減だった。

第3・四半期の個人消費は6.2%増え、全体の成長に3%ポイント寄与した。

VPバンクグループのアナリスト、トーマス・ギツェル氏は、これについて「サービス業における回復効果で、レストラン、バー、ホテル業界が特に恩恵を受けた」と述べた。

ただ、製造業の供給ボトルネック継続が全体の成長の足かせになっている。これは、企業による機械や建物への投資活動が第3・四半期に弱まったことからも見て取れる。また、公的財政支出も減少し、これが数字を一段と押し下げた。

国内ではこの数週間、新型コロナウイルス感染が再び急増しており、第4・四半期は成長要因が失われる恐れがある。