2021/11/29

【今村久美】カタリバが、あえて「全国に拠点を作らない」理由

英日翻訳者・Webライター
昨年のコロナ禍の一斉休校で、家庭学習の違いから来る学力格差が社会問題として取り上げられたことは記憶に新しい。

しかし、育った環境によって学びの機会やその後のキャリアに格差が生まれるという課題に、20年以上前から取り組んでいる人がいる。認定NPO法人カタリバ創設者・今村久美氏だ。

今やビジネスでも重視される「ナナメの関係」に早くから着目し、高校生に対して大学生メンターと交流する場を開くことで「きっかけ格差」をなくすことに尽力してきた。都内からスタートした取り組みは、今や全国に広がっている。

今村氏が考える、これからの若者に必要な「きっかけのあり方」とは何か。
INDEX
  • 「地域に寄り添った活動」を貫く
  • コミュニティの外側にも想像力を
  • カタリバの「21年目のビジョン」

「地域に寄り添った活動」を貫く

カタリバは、2021年11月で20周年を迎えました。これからも、日本の教育に新しい光をもたらすような仕事を目指して活動を続けたいと考えています。