【今村久美】カタリバが、あえて「全国に拠点を作らない」理由
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注目のコメント
地域に密着し、ひとりひとりに寄り添うNPOは拡大を求めません。一方で、色んな地域で同様の取り組みが求められているので、うまく運営されているNPOのノウハウを共有できるのは良いですね。
「カタリバの組織に属するのではなく、地域ごとに10代の子どもたちのための居場所づくりや学習支援をしている/したい方々を対象に、事業の立ち上げを支援する「ユースセンター起業塾(インキュベーションの取り組み)」を、今立ち上げようとしているところです。」「地域に入り込むこと」
この難しさと非本質的な側面を指してカタリバさんは地方拠点を作られないのだと思います。
地域に入り込む、とはその地域にただコミュニティセンターのようなものを作ればよいわけではなく、5年、10年とかけて地域の産業、人、情報、お金の流れと一体になる必要があります。よそのプレイヤーが信頼を築くコストは果てしなく大きいのです。
また、「何でもかんでも都市の人間がやればいい」という話でもないと思います。東京の企業が支店を地域に出しても、結局その組織のノウハウは東京のもの。大切なのは地域の人間が自分たちが何をするべきかを考え問題提起し行動できるようになること。
そういった背景から、都市の知識を起業支援を通して地域のプレイヤーが自分で使いこなし、発展できるような仕組みを作られるのかな、と理解しました。
カタリバさん、恥ずかしながらこれまで高校生向けになにかやってるな、ぐらいの認識でした。しかし今回の記事で本当に地域のことを考えて、事業を作っているということを知ることができました。日本全国で、居場所を必要としている子どもたちがたくさんいる今。それでも、これ以上拠点を増やすことはしないと今村さんは言います。
最終回では、拠点を増やさずに、かつ地域に寄り添った事業をどのように展開していくのか、今後の展望について伺いました。