米下院、1.75兆ドル規模の歳出法案可決 上院に送付
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上院ではまず無理。そうなるとさらなる減額となりますが、マンシンの主張する1兆5000億ドルまで下げるのかもしれませんが、下院の民主党左派がどう思うか。
もし上院でこのまま全く動かず、下院も減額に応じない場合、下院の法案通過は、民主党側なら「法案に賛成票を投じた」各議員の「点数稼ぎ」で終わるかもしれません(それも来年の選挙にはプラスですが)。共和党側も反対票を投じることや、マッカーシーの無駄に見える長すぎる演説も「点数」になります。当初、バイデン大統領が打ち出した3.5兆ドル法案は、1.75兆ドルと半分に下回る。
今回の下院の成立はパフォーマンスに過ぎず、民主党内では、進歩派と穏健派の間で対立が続き、同法案の取りまとめは順調に進んでいません。上院民主党のジョー・マンチン議員は、1.5兆ドルに縮小を主張しており、それで修正して成立しても進歩派は不満、廃案になったらさらにバイデン大統領にとって痛い、という微妙さ(^_^;)
民主党は、トランプ反対で結束していた状態にすぎず、思想は急進左派から中道右派まで広く元々結束力がないことを明らかにしてしまっています。バイデン大統領が支持率が低いだけでなく、カマラハリス副大統領も記録的に低い支持率(28%!?)で、士気を高めることはできないでしょう。
来年2022年11月中間選挙は果たしてどうなることやら。
● 2024年の大統領選にも影響? アメリカ、ハリス副大統領の支持率が28%に低下
https://www.businessinsider.jp/post-245575下院では共和党のマッカーシー院内総務が反対演説を8時間もやったことが話題になった。結局、共和党は全員反対。民主党からは1名だけ反対だった。下院民主党の離反者を最低限に抑えたのは、ペロシ下院議長のグリップ力か。上院はマンチン氏が、足元のインフレを理由に、この法案の早急性に疑問を呈し始めており、成立は不透明。ただ、この法案より先に12/3期限の債務上限と本年度予算を解決しなければならない。