[ムンバイ 18日 ロイター] - インドのモディ首相はビットコインなどの暗号資産(仮想通貨)が「悪人の手」に渡らないように民主主義国が協力する必要があると訴えた。

サイバー技術などに焦点を当てたフォーラムにオンライン形式で参加し、テクノロジーがもたらした機会を称賛する一方で、デジタル通貨に注意を促した。

モディ氏はビットコインを例に挙げ「悪人の手に渡らないよう全ての民主主義国が協力することが重要だ。若者たちを損なう恐れがある」と述べた。詳細は明らかにしなかった。

インド政府はデジタル通貨に関する新たなルールの策定に取り組んでいる。現地紙エコノミック・タイムズは17日、規制当局は仮想通貨による支払いや決済を全て禁止し、その一方で株・債券・金などと同様に資産として保有することを認める方向と伝えた。

ブロックチェーン調査会社のチェーンアナリシスによると、インドのデジタル通貨市場は5月時点で66億ドルと2020年4月の9億2300万ドルから拡大した。