2021/11/26

【明石ガクト】“生産性”を変えるのに「足し算」は必要ない

NewsPicks, Inc. Brand Design Editor
「深夜まで仕事をしているために、翌日のパフォーマンスが落ちてしまう……」「日中に仕事が終わらないため、平日の仕事を土日に回してしまう……」。
そんな課題や悩みを持つビジネスパーソンは少なくないだろう。
仕事の生産性を上げるには、自身の生活や働き方そのものを見直したり、ITツールを導入したりとさまざまな方法が考えられるが、「スマホの活用次第で生産性は変えられる」と語るのが動画コンテンツスタジオ ワンメディアCEOの明石ガクト氏だ。
2014年にONE MEDIAを創業。独自の動画論をベースにYouTube、TikTok、Instagram等のSNSプラットフォーム向けのコンテンツを1,500本以上プロデュースしている。2018年に、自身初となる著書『動画2.0 VISUAL STORYTELLING』を上梓。Twitter:@gakuto_akashi
リモート時代が到来し、日々の仕事でスマホを活用する機会も増えているなか、スマホは毎日の仕事を支える重要なパートナーになっている。
スタートアップの経営者であり、数多くの取材や講演、出張など多忙な毎日を過ごす明石氏に、自身の生産性向上術と今年10月に発売された折りたたみ可能な大画面スマホ「Galaxy Z Fold3 5G」で可能になる新たな仕事術を聞いた。
INDEX
  • 「引き算」がパフォーマンスを上げる
  • チャンスを逃さないための「余白」
  • 仕事の「取捨選択」ができているか?
  • 生産性を上げるスマホ活用術
  • 起動コストを下げると、仕事の質が変わる

「引き算」がパフォーマンスを上げる

──明石さんは、仕事の“生産性”と日々どのように向き合っていますか?
 そうですね。僕、最近1日1食しか食べないダイエットをしているんです。夜しか食べない。そうすると食べなくても全然平気になるし、体調も良くなる。頭も冴えてくるんですね。
──何の話ですか......?
 そうなりますよね(笑)。全くつながってないように見えて、ダイエットの引き算の話は、実は“生産性”にも同じことが言えるんです。
──どういうことでしょうか。
 生産性を高めるというと、みなさん足すことばかり考えませんか。例えばNewsPicksの読者だと、「朝活」にチャレンジしたことがある人も多いでしょう。
 早起きをして生活の中に朝活をプラスする。確かに生産性は一時的には高まるかもしれませんが、でもそこにサステナビリティはあるのか?と思うんです。
 実際、ほとんどの人は朝活を途中でやめてしまったと思います。何かを足そうとして、短期的に無理して頑張っても、そう簡単に継続することはできない。結果的に生産性を下げてしまう要因にもなり得ますよね。
 ではどうすればいいかというと、僕は「引き算の時代」に来ていると考えています。日常や仕事のなかで「余白」をいかに作れるかが、生産性を持続的に上げるためには必要です。
 例えば僕が昨年から始めた“座禅”は、まさに引き算です。座禅は自分自身の心と向き合うために、いかに無心になれるかを目指すもの。あらゆる情報を遮断することで、本来の自分自身を取り戻すことができます。
 目まぐるしい日々の中に、何もしない「空白の時間」が生まれる。日常に「余白」が生まれたことで、本来自分が集中すべきことがより明確になり、圧倒的にその後のパフォーマンスも変わります。

チャンスを逃さないための「余白」

──引き算をして「余白」を作ることが生産性を上げるカギになる。
 そうです。いまビジネスパーソンには大きく2つのことが求められています。「サステナビリティ(持続性)」と「スケーラビリティ(拡張性)」です。この2つの要素を実現するためにも“余白”が必要になります。
 持続性については前述もしましたが、健康を失わずに仕事の成果を上げるためには、引き算をして「余白」を作ることが必要になります。
 余白を作らず常に疲労が溜まった状態で何かを足しても、そこには持続性はないですし、結果的にパフォーマンスも下がってしまう。
 そもそもいま、みんな何かを足すことに疲れていますよね。コロナ禍を機に、成長志向の“上げ”の時代から、脱成長志向の“下げ”の時代にシフトし、人は脱資本主義を肯定するようなコンテンツを潜在的に求めるようになりました。
 “脱成長”を提唱している斎藤幸平さんの『人新世の「資本論」』が売れている理由もそのひとつでしょう。
 そんな成長志向に疲れている状態に何かを足しても、むしろ疲労感は増すだけ。どうすれば「余白」を作れるのかという思考に切り替える必要があります。
 2つ目が「拡張性」です。
 そもそも生産性を上げるということは、ユーザーのニーズや課題を解決するために、少ないリソースで価値を最大化すること、いわば価値をスケールさせることです。その価値を拡張するために最も重要なのが、ユーザーニーズを的確に掴めるかどうかです。
 ニーズの変化が激しい時代にそれをキャッチアップするには、常に世界やマーケットの動きをより俯瞰的に見る時間が必要です。
 例えば僕が生業としている動画コンテンツは、世の中の関心とつながれるチャンスなんて、年に数回。タイミングを逃さず飛び付かなければいけません。
 話題沸騰中の韓国ドラマ「イカゲーム」のネタバレ解説をTwitterでいち早く始められたのも、常にユーザーのニーズにアンテナを立てていたからです。結果的により多くの人に自分を知ってもらう機会になりました。
 これはやはり余白があるから、タイミングを逃さずチャンスに飛び込むことができた。新たな挑戦に飛び込み、自身の可能性を拡張するためにも余白が必要になるんです。

仕事の「取捨選択」ができているか?

──確かに毎日忙しさ120%で仕事をしていると、チャンスが来ても飛び込む余裕はありません。
 だから僕が経営者として常に話しているのは、仕事があるのはありがたいけれど、スケールするために、「取捨選択」をしようということ。
 リソースが空いているから全部引き受けるのではなくて、次の波をとらえられるような仕事が来たときのために、余白を作っておくんです。現業以外のことにもチャレンジできる余白を作っておくことで、チャンスに迷わず飛び込むことができます。
 つまりサステナビリティがある状態というのは、チャンスをとらえてスケールする余白があるということ。この状態をいかに作れるかが、いまビジネスパーソンには問われています。
──余白の重要性に気づけたのは、何かきっかけがあったのですか。
 弊社はこれまでずっと、動画を内製していました。だから社員のリソースが埋まってしまったら、仕事を受けることはできない。
 リソースが埋まっている状況は柔軟性がないですし、急な変化やトラブルに弱い。もちろん大きなチャンスが来たときに飛び込む余裕もありません。
 でも会社としてより成長するためには、新しいものにチャレンジしない限り、見える景色は変わらない。
 だから余白があるサステナビリティな組織を作るためにも、コロナ禍を機に外のクリエイターとコラボレーションする機会を増やす方針に転換しました。
 もちろん試行錯誤しながらではありましたが、実際、外部クリエイターとコラボすることを習慣にするという新しいチャレンジをしたことで、以前よりも継続的に余白を組織に生み出すことができています。
 従来の習慣というコンフォートゾーンから抜け出さないと、自分たちのやれることの幅はいつまでも広がらない。
 こうしたコンフォートゾーンから一歩踏み出すためにもがいた経験から、余白の重要性に気づくことができたんです。

生産性を上げるスマホ活用術

──とはいえ余白を作るために仕事量を減らすのは、そう簡単にできることはではありません。
 そうですよね。余白を作るためにはさまざまな手段がありますが、なかでも僕がおすすめしたいのはスマホの有効活用です。
 というのも、僕は資料の作成時以外は普段スマホで仕事をしています。日々の意思決定が主な仕事になるので、起動コストがかかるPCよりもスマホの方がビジネスにスピードをもたらすことができる。
 パソコンを使うときって、基本的にパソコンじゃないとできない作業をやるときだけなんですよね。これからはスマホで仕事をするのが前提の時代です。
 実際、先日福岡に4泊5日の出張をしましたが、パソコンは持っていきませんでした。代わりに携帯したのが「Galaxy Z Fold3 5G」です。
──明石さんには、インタビュー前に「Galaxy Z Fold3 5G」を1週間ほど体験してもらいました。
 まず驚いたのが、想像以上に広げたときの画面サイズが大きい。受け取ってまずは漫画を読みました(笑)。
 タブレットくらいの大きさがあるのに、畳むと普通のスマホくらいになる。要は荷物が軽くなります。
 僕の場合は動画もすごく見ます。そういうとき、動画を見るのはスマホを使うんだけど修正の指示はパソコンの方がやりやすい、みたいなことになると煩わしい。
でもこれくらい大きい画面があれば、どちらもできてストレスがないですね。
畳めば約6.2インチの縦長スマホ、開けば約7.6インチの大画面スマホになる。
 デバイスをPCとスマホで迷う必要がなくなり、判断がひとつ減らせる。まさに引き算です。
 さらにスマホで何でもできるとなれば、日常と自然につながって、インプットとアウトプットのどちらもしやすくなります。僕は動画を何本も見なければならない状況がよくありますが、たとえそれがトイレであってもベッドであっても、すぐに視聴が始まる。
 パソコンをいちいち取り出して開いてログインして……って、それだけでハードルが高いじゃないですか。でもこれはポケットから取り出してすぐに作業が始まる。生産性が全然変わりましたね。
──実際にどのような使い方をされましたか?
 大画面ならではのマルチウィンドウ機能はすぐに試しました。大画面を3分割できて、3つのアプリを同時進行させることができます。
 ビデオ会議をしながらメモを書いたり、さらにカレンダーアプリでスケジュールも出したりと非常に便利でした。
 いまって何でも“ながら”の時代じゃないですか。ZOOMしながら、YouTube 見ながら、とか。いかにマルチタスクをシンプルにやるかというときに、3画面以上に分割できるのはすごく便利です。
 次にSペン。いまメールに添付されてきたファイルに、そのままフィードバックを書き込んで返信するなんてことが可能です。
 僕の場合は編集前の動画をチェックして、そのまま手書きで修正を書き込めるのが非常にスムーズで快適でした。
 これまでは移動中に作業するにしても、スマホの他にタブレットとペンを常に持ち歩かないといけなくてけっこう大変だったんです。
 でもこれは畳めるので、ポケットがあれば済む。僕は常に身軽でいたいのでこれも嬉しい機能でした。まさにPCがいらない引き算の発想ですね。
 また僕は韓国ドラママニアでありK-Popも好きなんですけど、実は韓国コンテンツの日本語字幕ってクオリティが低いんですよね。
 そういうとき、わざわざ動画を一時停止して字幕を翻訳していたんですけど、これを使えば一発でした。
 最新のツールとかって日本語の説明書がないこともありますが、そういうときにも1ページを丸ごと一瞬で翻訳してくれるので、かなり時間が節約できます。
 最後に、音声だけで YouTube を操作できるのはとても嬉しい機能でしたね。掃除しながら、部屋の中を移動しながら、音声で YouTube を管理できる。Galaxyは Google の便利なアプリがはじめから入っているのもありがたい。
 動画を見たり音楽を聴いたりしながら洗い物をしているときに、濡れた手で触らなくても良いのは非常に実用的な機能だと思いました。

起動コストを下げると、仕事の質が変わる

──もともと、Galaxyに興味を持っていたとか?
 そうなんです。コロナ前に、ロサンゼルスで行われたクリエイターが集まるカンファレンスに参加したとき、みんなGalaxyを使っていた。Galaxyの所有者は身軽な服装で、スタイリッシュな印象を受けました。
 それにポートフォリオを見せるときにサッとGalaxyを出して、大画面で説明している姿を見て、すぐに調べましたね。
 決して安いスマホではありませんが、いまコロナショックが起きて、この価格に投資する意味が十分にある状況になったと思っています。
 自由に場所を変えて働けるようになったいま、移動中の隙間時間にスマホで仕事をこなす機会は格段に増えました。マルチウィンドウ機能やSペンで手書きできることは日々の仕事の生産性を確実に変えています。
 確かに消費ととらえれば高いのですが、投資と考えて費用対効果を見たときには妥当な価格だと感じています。
 「人生の中で寝ている時間が3分の1なんだから、寝具にこだわりなさい」とよくいいますよね。じゃあ起きている時間のほとんどは、仕事と遊び。
 そのパフォーマンスを上げるデバイスにお金をかけるのは理にかなっていますし、さらにそれが生産性を上げてお金を生む道具になる。忙しいと感じているビジネスパーソンにこそ、これは価値ある投資だと思います。
──実際に体験してみて、「Galaxy Z Fold3 5G」は日常をどう変えましたか。
 もうスマホの域を超えてますよね。シンプルにいうと、荷物と起動コストが軽くなったんです。まず鞄が重いストレスとか、デバイスが多いストレスとか、そういうところから解き放たれた。
 先ほど挑戦には余白がないといけないと言いましたが、じゃあその余白で何かに取り掛かろうというとき、少しでも腰が軽い方が良いですよね。
 30分時間が空いたからカフェで休憩しようというとき、パソコンを開いてインプットするのはハードルが高いけど、スマホなら見ますよね。
 いままでパソコンがないとできなかった作業が「Galaxy Z Fold3 5G」ならほとんどできてしまうため、余白が生まれる。その余白を活用することで日常に持続性と拡張性が生まれる。
 まさに「​​Galaxy Z Fold3 5G」という新しいチャレンジは、コンフォートゾーンから抜け出す武器になるはずです。
問い合わせ先 Galaxy カスタマーサポートセンター(0120-363-905)。受付時間 年中無休 9:00~20:00
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