京大、記憶が消える仕組みの一端を解明 光とイソギンチャク由来の成分でマウスの記憶を消去
コメント
注目のコメント
これはとても面白い研究ですね!光の照射で活性酸素を発生する性質を、記憶を起こしたシナプスのタンパク質に応用して不活性化することで記憶を消すという発想がすごいです。様々な領域に応用できるのではと思いました。そして、よい記憶にとっては学習後の睡眠が必要な理由を解明したという点でも興味深いです。
「光」「タンパク質」というと反射的にノーベル賞を受賞された下村先生のGFP(クラゲ由来)を思い出したが、これは体内に影響を与えずに特定のタンパク質を観察できると言う点で価値がある。
今回のイソギンチャクは真逆で、体内に影響を与えるために利用している。具体的には『光を当てた時に大量の活性酸素を発生させる性質を用い、体内の狙ったところに狙ったタイミングで影響を与える」という点がとても面白い。この研究のおかげでめちゃコスパの良い暗記法や、嫌なことの忘れ方の開発に役立つかも。
『光分子不活性化解析(Chromophore-assisted light inactivation : CALI)』という技術のようだが、これは門外漢の私には理解が追いつかなかった・・・興味のある方はこちらの論文を見ていただきたい。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/140/5/140_226/_article/-char/ja/
しかし、イソギンチャク由来のタンパク質の名称が「SuperNova」とはちょっとかっこよすぎる印象だ。記憶を消すというのは怖い話だが、過去にいじめとかでトラウマを背負って生きる人達の救いとなる技術になるように思う。過去の嫌な記憶がフラッシュバックみたいに蘇って気が滅入ることがなくなるだけで、人生をより快適に生きられるはず。