楽天Ｇ三木谷社長、電波オークションは「愚策」ーＮＴＴに言及

コメント

注目のコメント

• 藤崎 慎一郎

  株式会社オークネット 代表取締役社長 CEO

  ・2021年11月18日

  各キャリアさんの立ち位置や思惑はさておき、電波オークションの実施については非常に興味があります。
  
  昨今、工学的なオークションが適切なマーケットをデザインする「マーケットデザイン」という概念が注目され、ノーベル賞も受賞しています。
  
  オークションとは、適正な価格わからないモノに対してマーケットのニーズを吸い上げて適正な価格を発見する手段です。
  
  サザビースなどでイメージされる、「単一商材&単一数財オークション」（目の前にあるコレを競る）はシンプルですが、「複数商材&複数財オークション」の設計はとても複雑でこれまで適正解があまり認識されていませんでした。
  
  例えば、1,000本のバラがオークションに出されて、その中で大きめのバラを100本欲しい人、中くらいサイズを500本欲しい人、小ぶりを10本だけ欲しい人たち。彼らに対して公平な価格設定して分配する方法がこの複数商材複数財オークションであり、電波オークションはこれに該当します。
  
  適切にオークションのルールが設計されれば各ニーズに対する適正な価格が設定され、恣意的な分配がなくなり公平性が高まります。これを皮切りに様々な分野で複雑な取引に対してオークション工学による公平な「マーケットデザイン」が進んでいく事になれば、社会にとってとても意義ある事だと思います。
  
  事実、米国政府は電波オークションを実施し適正価格で分配する様になり、実施前より数兆円の収益を得ています。
  
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