[16日 ロイター] - 米財務省が16日発表した9月の対米証券投資統計は、海外投資家の米国債保有が7兆5490億ドルに減少し、3月以来のマイナスとなった。

8月末時点では過去最高の7兆5560億ドルだった。

国別では日本が8月末の1兆3200億ドルから1兆3000億ドルに減少したものの、首位を維持。2位の中国は1兆0480億ドルで、8月の1兆0470億ドルから増加した。

TDセキュリティーズの金利ストラテジスト、ゲンナディー・ゴールドバーグ氏は減少について、9月の米債市場の値動きと一致していると述べ、「10月は海外投資家の売りがもう少し増えることを示唆している」と予想した。

指標となる米10年債利回りは9月に1.317%で始まり、月末には1.492%まで上昇。最後の6営業日に売りが集中した。

全体の対米証券投資は268億ドルの売り越し。前月は910億ドルの買い越しだった。