[パリ 10日 ロイター] - フランスの銀行大手クレディ・アグリコルが10日発表した第3・四半期決算は、市場予想を上回った。

新型コロナウイルス関連の貸倒引当金が減少したほか、リテール金融部門の収入が増加した。資本市場部門と保険部門の収入は低迷した。

第3・四半期の純利益は43.5%増の14億ユーロ(16億2000万ドル)。リフィニティブがまとめた市場予想の12億3000万ユーロを上回った。

収入は7.4%増の55億3000万ユーロ。市場予想の54億6000万ユーロを上回った。

貸倒引当金を反映する「コスト・オブ・リスク」は56.1%減。

フィリップ・ブラサック最高経営責任者(CEO)は、2022年の目標を達成できるとの見通しを示した。目標には純利益50億ユーロが含まれている。

リテール金融部門は、フランスが5.1%の増収、イタリアが36.2%の増収。同行は今年、イタリアの同業クレバルを買収した。

法人・投資銀行部門は3.7%の減収。株式デリバティブ市場へのエクスポージャーが少なかったことや、第3・四半期の株式トレーディング回復の恩恵を受けられなかったことが響いた。